音を奏でる物
何か音を奏でる物を連想してください。
そう尋ねられたら、あなたは何を思い浮かべますか? ギターやピアノなどの楽器をイメージする人が多いと思います。
楽器は、音を奏でるために作られた道具なので当然のことだと思います。
しかし、よく考えてみてください。
我々の住む世界では、毎日色々な音が発せられています。
無音・無声という状態は皆無に等しいものです。
この世には無数の物や物体が存在していますが、それらは皆、それぞれ奏でる音や発する音を持っています。
それぞれに個性を持っています。
日常で目にするものや使用するものによって発せられた音の中には、楽器に負けない美しい音を奏でるものも多いです。
例えば、ワイングラスをマドラーで叩いた音を思い出してみてください。
素敵な音だと思いませんか。
そのような即興の楽器によって作られた音楽に、心癒されることも多いのではないかと思います。
また、赤ちゃんや子どもが、ふと手にしたものを打ち合わせて音を出したとします。
何気ない行為で音が出ることを知り、繰り返し音を出したりすることもあるでしょう。
これも立派な音楽ですし、音を奏でているといえます。
立派な太鼓やドラムの音も素敵ですが、それに負けない素敵な音だと思いませんか。
矛盾しているように感じますが、無音の状態で音が奏でられていると感じることもあります。
寺院の石庭を見たことがありますか。
例えば、枯山水をじっと見つめてみてください。
音が奏でられているような気がしませんか? 無音を奏でているということもあるのですね。